neither A nor B

女装するオタク

結局なんにもならない話


人生、つまらないもんですね。

 

学生ならまだしも社会人となれば更に加速すると想定し逃避のために暮らした数年間。結局僕は会社に属するサラリーな人になってしまいました。

 

絶対着たくなかった男性用スーツにネクタイを締め、毎日のように行きたくもないところに行き、休日は何もやる気が起きずに布団と友達をしていくうちに過ぎていく日々…

なんとか頑張っても出かける気にもならず部屋で女装をしている…人間とは……

あと飲み会が嫌い。必ず恋愛関係の話題が包含されるから。面倒。まじでわからない。人が嫌い。恋がわからない。

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サイコパスをみてタバコについた口紅が見たすぎて吸ったこともないタバコに手を出す終わってる人間

 

結局のところなんにもならなかったというか踏ん切りがつかなかった。

今日はそんな数年を振り返る。

 

 

高校を出るとともに自室で気軽に女装ができるようになった頃はそれだけで十分だった。しかしそれだけでやっていけるほど病状(?)は軽くはなかったようで。

 

 女装とかそういうのしてるのが行き着く問題。結局のところ君はどちらの性別として社会に出るのか。どうやら、女装を単なるファッションとしてのみで捉えてるのではなさそうとはわかった。

しかし、最近はゆるくなってきつつはあるけど楽に生きるにはどちらか、というか初期設定でいくのが圧倒的に楽。初期設定以外でやっていくにはなんだか相当強靭なメンタルが必要な気がする。

そういうときになんか話せる相手とかあればよいが、そんなのおっぴろげに話せる人なんていない。そもそも知り合いがいない…… 性別どうこう関係なしに恋愛対象がはっきりしていれば、もう少しはわかりやすいのかもしれないが、困ったことに人間が嫌いなので好きになったことがない。憧れがないわけではないけど。たとえば、普通に女の子として男の子を好きになって家庭を築くとか。

 

しばらくしたら気づく、このままで良いのか。何らかのアクションをしたほうが良いのか。

 

 

とりあえず入った大学でなりたくもない社会に向かって邁進。

そんなの継続できるわけがない。無理。

気づいたら大学にいけなくなった。なんとか起きて、とりあえずシャワー。そこから動けなくなった。シャワー浴びるしたで動けず午前中が終了することもしばしば。

 

このままではよくない。僕は、何者かにならなければならない。

行けない大学に属し続け、このまま時間がすぎるのは危険。何者にもなれない気がする。とにかく今はこの大学にいるのがだめという事はわかった。

 

一人暮らしとはいっても学生。結局保護者、親の庇護のもと。そこから独立する勇気も気力も持ち合わせていなかった。

 

一つの打開策に到達。親の庇護を継続しながら自分のなりたいなんらかを見出すには…。時間割のほぼ規定され、見知った顔ばかりが並ぶところではなく、もう少し自由度が効いて、あまり見知った人とかぶらない大規模目なところ。つまりは、文系寄りの大規模大学。

 

そこに行けば、女装、というか例えば性別を越境したとしてもやっていけるのではないか。あまつさえ女子として確立して以後、社会へと出ることができるのではないか。その結論にたどり着いた。

 

そうと決まれば今の大学にいる必要はないわけで。そうは簡単に行かない。学費供給者であるところの親に申し開きをしなくてはならない。

「おんなのこになりたいのでいまのだいがくをやめたいです」

これだけのことだ。それ以上でもそれ以下でもない。その文字列が言えなかった。これを言わなければ、目標を見失った子が大学にいけなくなり、実家に舞い戻ってきただけだ。

 

しかし、言えなかった。

最終的に大学をやめ、別の仮の目標と立てた大学に入ったあとも支援をしてくれた親のことだ。上記の文字列を発話していれば、どう思うかは知らないが応援してくれたのではないか。というかそもそも親の服を拝借し女装をしていたことがあるのだから、薄々気づいていたのではないのか。でも無理だった。

 

言おうと頑張ってみたが無理だった。久々に泣き叫ぶようなことをしたが、なんだか口の奥がキュッとなって言葉が出てこなかった。

失敗してしまった。

……

 

結局、自由度高めに時間割を組める大学に入り直すことには成功した。その一言が言えなかったから1ヶ月周期で部屋女装をするだけで満足、というか妥協してしまい、4年を浪費した。

 

怖い。何者にもなりたくないし、なにもしたくない。何かになるのがこわい。何かになろうとあがくからつらくなるからその手前に止まって適当に日々をこなす。それでもよいのかなとこの何年かで妥協してしまった。

 

でもそれはそれで自分なのではないか。と思うときもある。が、つらい気分が晴れることはないし、これから先もこのままな気もする。

 

そんなこんなしていたら気づいたら卒業、就職してしまった。時の流れが怖い。将来は何になりたいとか話していたその将来に時間のみが進んで身体が到達してしまった。自分自身が伴っていないのに。

なんで、なんのために、大学を変えたのだっけ。4年もあればあんなこともこんなことも全部できたのでは…?時間的余裕も比較的あったのになにかしてきたか?

 

まあ僕も女装が全てではないわけで。それなりに自由度のあった学生生活が楽しくなかったわけではなかった。つらい気分はいつも持ち合わせていたけれど。比較的好きなことができたから、女装以外の好きなことをすることでそのなにか本質に近いところを、うまいこと回避して4年間を使ってしまった。

 

そしてそのままの流れで、社会、というか、会社に属する人間という存在になってしまった。ブラックではないし、どちらかといえば好きなジャンルの業種ではある。でも圧倒的にきびしい。

大学の頃のような月1回ペースの女装では無理になった。保たないのだ。

どこまでを女装とするかにもよるが、上から下まで要は化粧を含めた女装を休日(つまり毎週ペース)、あとは寝間着として女の子の服を着る(つまり毎日)をしないときびしくなってしまった。

 

やめたほうの大学に近い感じになっている。でもその数年で作った妥協点でなんとか毎日を暮らしている。

 

しょうみな話!???しんどいんですけどもねぇ⁉?そこからなにか踏み出すのが怖いんですよネ!?

 

以上です。